Windows 11でVPNを始めるときは、アプリをインストールしてスイッチをオンにするだけでは十分ではありません。Clash Vergeは、サブスクリプションURLから複数のノードを読み込み、選択したルールやプロキシモードに従って通信を振り分けるクライアントです。画面上で「接続中」と表示されても、ブラウザー、コマンドライン、ゲーム、業務アプリのすべてが同じ経路を使うとは限りません。
この記事では、Windows 11にClash Vergeを準備するところから、サブスクリプションの登録、設定更新、ノード選択、システムプロキシとTUNモードの違い、接続後の確認までを順番に説明します。MeeVPNはWindows、macOS、iOS、Android、Linuxに対応し、90+カ国、200+回線を提供しています。初めて設定する場合は、複数の項目を一度に変更せず、各段階で状態を確認してください。
Windows 11でClash Vergeを使う前に確認すること
最初に整理したいのは、アカウント、プラン、サブスクリプションURL、クライアントの役割です。アカウントは管理パネルへ入るための情報、プランは利用できる通信量や条件、サブスクリプションURLはノードと接続パラメータをClash Vergeへ渡すための情報、Clash VergeはWindows上で実際にプロキシ接続を動かすソフトです。プランを申し込んだだけでWindowsの通信が自動的に切り替わるわけではありません。
MeeVPNではメールアドレスなしで、ユーザー名とパスワードを使って登録できます。サブスクリプションURLは単なるウェブページのアドレスではなく、ノード情報を取得するための認証情報に近いものです。公開チャット、共有ドキュメント、公開リポジトリ、第三者の変換サイトへ貼り付けないでください。URLが漏れた場合は、管理パネルで再発行やリセットが可能か確認し、古いURLを使い続けないことが安全です。
90+
カ国のカバー範囲
200+
利用可能な回線
14日
初回全額返金
無制限
同時接続デバイス
利用頻度が安定している場合は、¥9.9/月で60GB、¥18/月で250GB、¥28/月で500GBの月額プランを比較できます。通信量は開通日を基準に毎月リセットされます。利用時期が不定期なら、300GBで¥158、1000GBで¥358、3000GBで¥658の流量パックも選択肢です。料金の確認は管理パネルまたは料金を見るから行い、利用目的に合うものを選んでください。
Clash VergeをWindows 11に準備する
Clash Vergeを入手したら、配布元とファイル名を確認してからインストールします。出所が不明な改変版や、サブスクリプションURLの入力を要求する補助ツールは避けてください。インストール後にWindows Defenderやファイアウォールの確認が表示された場合は、表示内容を読み、信頼できるアプリであることを確認してから必要な通信だけを許可します。
起動直後は、画面にプロファイル、プロキシ、ルール、設定、ログなどの項目が表示されます。バージョンや日本語化の状態によって名称や配置が少し異なる場合がありますが、重要なのは「リモート設定を追加する画面」と「読み込んだ設定を選択する画面」を区別することです。Clash Vergeが動作していても、プロファイルが空なら接続先はまだ登録されていません。
- Windows 11でClash Vergeを起動し、タスクバーの通知領域に常駐していることを確認します。
- 管理者権限を求められた場合は、仮想ネットワークやTUNを使う予定があるかを考えて許可します。
- 設定画面で、起動時の自動実行、システムプロキシ、TUNの項目を確認します。
- ほかのVPNアプリやプロキシクライアントが起動している場合は、同時に有効化しないよう終了します。
特に注意したいのは、ほかのクライアントとの競合です。複数のアプリがWindowsのプロキシ設定を変更すると、片方を終了した後も古いプロキシが残ることがあります。接続確認に失敗した場合は、Clash Vergeだけを起動した状態に戻し、Windowsの「設定」からネットワークとプロキシの状態も確認してください。
サブスクリプションURLをClash Vergeへ登録する
次に、管理パネルからClash Verge向けのサブスクリプションURLをコピーします。パネルに複数のクライアント向け形式が表示される場合は、Clash系またはYAML形式など、Clash Vergeに適した項目を選びます。sing-box向けのJSONや、Shadowrocket向けの別形式をそのまま貼り付けても、設定が正しく読み込まれるとは限りません。
- 管理パネルへログインし、サブスクリプションまたはクライアント設定の画面を開きます。
- Clash Vergeに対応するURLをコピーします。URLの先頭、末尾、記号が欠けていないか確認します。
- Clash Vergeのプロファイル画面を開き、リモート設定またはURL追加の入力欄を選びます。
- コピーしたURLを貼り付け、名前を付けて保存します。
- 追加したプロファイルを選択し、取得処理が完了するまで画面とログを確認します。
サブスクリプションURLをブラウザーに貼り付けて、文字列や空白のページが表示されても、それだけで無効とは判断できません。ブラウザーは内容を表示するだけで、Clash Vergeの設定へ変換する機能を持たないためです。URLは必ず対応クライアントのインポート欄へ登録してください。
読み込みに失敗する場合は、URLの前後に空白や改行が入っていないか、全角記号に置き換わっていないか、コピー元がダウンロードページではなく実際のサブスクリプション欄かを確認します。さらに、Clash Vergeのログに形式エラー、名前解決エラー、接続拒否などが出ていないかを見ます。エラーの種類を確認せず、別のノードを何度も試しても原因は解決しません。
設定を更新し、接続先ノードを選ぶ
プロファイルを登録した直後は、まず一度手動更新を行います。サーバー側でノード名、ポート、プロトコル、TLSやルールに関する情報が更新されている場合、古いプロファイルのままでは現在の設定を利用できないことがあります。更新後にノード数やグループ名が変わっても、必ずしもエラーではありません。管理側の構成変更で表示内容が変わる場合があります。
ノードを選ぶときは、地理的な近さだけで決めず、用途と経路の安定性を見ます。一般的なプロキシ設定にはShadowsocks、VMess、Trojan、Hysteria2、WireGuardなど異なる方式が使われることがあります。Clash Vergeや内蔵コアが対応している組み合わせでなければ、ノード名が表示されても接続できないことがあります。Hysteria2のようにUDPやQUICに依存する方式は、現在のネットワークでUDPが制限されていると確立に失敗する場合があります。
- ✅ まず同じ地域のノードを一つ選び、接続状態とログを確認する
- ✅ 接続できないときは、同じ地域の別方式または別回線を試す
- ✅ IEPL、BGP、CN2などの表示は、名前だけでなく実際の用途と時間帯で判断する
- ❌ ノード名の一部だけを見て、すべてのアプリで最適だと決めつけない
- ❌ 接続中にプロファイルを何度も更新し、原因を分からなくしない
Clash Vergeでは、プロキシグループの選択と実際のノード選択が分かれていることがあります。グループを選んだだけで固定ノードが決まらない場合は、グループ内から利用するノードを指定します。自動選択がある場合でも、トラブルの切り分け中は固定ノードを使うほうが、設定変更の影響を追跡しやすくなります。
システムプロキシとTUNモードを使い分ける
Windows 11でClash Vergeを使うとき、初心者にはまずシステムプロキシから試す方法が分かりやすいでしょう。システムプロキシを有効にすると、Windowsのプロキシ設定を参照するブラウザーやデスクトップアプリがClash Vergeの待受ポートを利用します。切り替えが簡単で、通常のウェブ閲覧や対応アプリだけを対象にしたい場合に向いています。
ただし、すべてのソフトがシステムプロキシを使うわけではありません。独自のネットワーク処理を行うゲーム、特定のランチャー、コマンドラインツール、バックグラウンド更新サービスは、ブラウザーとは別の経路で直接接続することがあります。ブラウザーが開けるのにターミナルや業務アプリが失敗する場合は、ノードだけでなく対象ソフトのプロキシ対応も確認してください。
TUNモードは仮想ネットワークインターフェースを使って、システムプロキシに対応しない通信もクライアントへ取り込む方式です。より広い範囲の通信を扱える一方、管理者権限、Windows Defenderの確認、ファイアウォール、仮想マシン、ほかのVPNアダプターとの競合が関係します。必要な用途がない段階で有効化するより、システムプロキシで不足する通信があると分かってから試すほうが安全です。
| 方式 | 主な対象 | 向いている用途 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| システムプロキシ | Windows設定を参照するアプリ | ブラウザー、一般的なデスクトップ作業 | 独自ネットワークのソフトは対象外になることがある |
| ルールモード | Clash Vergeが取り込んだ接続 | 用途やドメインによる経路の振り分け | ルールの内容と更新状態に左右される |
| TUNモード | 仮想アダプター経由のIP通信 | コマンドライン、独自通信、UDPを使うアプリ | 権限や他のネットワーク機能と競合する可能性がある |
接続後にWindows 11の通信を確認する
接続を有効にしたら、Clash Vergeのスイッチ、選択中のプロキシグループ、ノードの状態、ログを順に確認します。次にブラウザーで出口アドレスを確認できるページを開き、接続前と表示される地域やアドレスが変化しているかを見ます。これはブラウザーがプロキシを使っているかを確認する手順であり、すべてのアプリが同じ経路を利用していることを証明するものではありません。
DNSの確認も重要です。ウェブページの表示に成功していても、名前解決だけが別経路になることがあります。Clash VergeのDNS設定、ルール、ログを確認し、アクセス先のドメインがどのプロキシグループへ振り分けられたかを確認します。社内サービスや家庭内機器まで遠隔回線へ送ると、ローカル接続に問題が出る場合があるため、必要な通信だけを対象にしてください。
- Clash Vergeで接続スイッチが有効になっていることを確認します。
- 選択中のプロファイルとノードが、想定したものと一致しているか確認します。
- ブラウザーで出口アドレスと基本的な名前解決を確認します。
- 必要なアプリを一つずつ起動し、ログイン、読み込み、通信継続を確認します。
- 問題があれば、ノード、モード、DNS、Windowsプロキシの順に一項目ずつ戻して試します。
接続できない場合は、最初に別のプロファイルを追加するのではなく、現在の状態を記録します。ノードは表示されるが接続に失敗するなら、プロトコル対応、ポート、TLS、UDP制限、ファイアウォールを確認します。接続は成功するが特定のサイトだけ開かないなら、ルールとDNSを確認します。ブラウザーだけ正常で他のアプリが失敗するなら、システムプロキシとTUNの取り込み範囲を比較します。
ネットワークをWi-Fiから有線や別のアクセスポイントへ切り替えた後、Clash Vergeが古い接続状態を保持することがあります。その場合は、いったんプロキシをオフにし、クライアントを再接続してからWindows側のプロキシ状態を確認します。ほかのVPN、企業向けセキュリティソフト、仮想マシンのネットワーク機能が同時に動作していないかも確認してください。
- ✅ 接続テストはブラウザー、対象アプリ、コマンドラインを分けて行う
- ✅ 障害発生時はClash Vergeのログに表示されるエラーを記録する
- ✅ ノード変更、モード変更、DNS変更を同時に実行しない
- ❌ 接続中の表示だけを見て、通信全体が成功したと判断しない
- ❌ WindowsのプロキシをオンにしたままClash Vergeを終了しない
日常利用で安定させるための管理方法
設定が完了した後も、サブスクリプションは定期的に更新します。更新によって回線情報やルールが新しくなる一方、毎回ノードを手動編集すると、次回更新時に変更が消えることがあります。リモート設定はできるだけ直接書き換えず、必要なローカルルールやプロキシグループの設定を、Clash Vergeが保持できる場所に分けて管理してください。
Windowsの起動時に自動実行する場合は、Clash Vergeの起動だけでなく、システムプロキシを自動的に有効化する設定も確認します。自宅のローカルプリンター、社内サービス、銀行や地域向けのサービスなど、遠隔回線へ送る必要がない通信がある場合は、ルールモードで対象を分けるほうが使いやすいことがあります。逆に、ルールの動作を確認できない状態でTUNとグローバルを同時に変更すると、原因の切り分けが難しくなります。
通信量も管理画面で確認しましょう。月額プランは開通日を基準に毎月リセットされ、流量パックは使い切るまで利用でき、永久に失効しません。動画、クラウド同期、OS更新、ゲームの更新ファイルはバックグラウンドで通信するため、ブラウザーの閲覧量だけを基準にしないことが大切です。利用状況に合わない場合は、月額プランの変更や流量パックとの比較を行い、残量とリセットの仕組みを確認してください。
Windows 11でClash Vergeを始める手順をまとめると、まず対応クライアントを準備し、管理パネルから正しいサブスクリプションURLを取得し、プロファイルを登録して更新します。その後、固定ノードで接続を確認し、用途に応じてシステムプロキシまたはTUNモードを選び、ブラウザーと実際に使うアプリを分けて検証します。わからない項目を一度に変更しないことが、初心者にとって最も有効なトラブル対策です。